『源氏物語』を原文で読む

広島市中区・安佐北区で源氏物語講座を行っている講師のブログです

2019-01-01から1年間の記事一覧

良いお年をお迎えください

早いもので、もう年末ですね。令和初の年末――と思うと感慨深いです。 今年はこのブログを立ち上げて、いろいろ思い出話が書けたので楽しかったです。まだまだ書きたいネタはあるのですが・・・時間がなかなか取れなくて・・・(涙)。 来年は源氏物語講座を開…

広島市安佐南区にて源氏物語講座を行います

源氏物語講座の開催が決まりましたので、お知らせいたします。 講座名:『源氏物語』を原文で読む 世界最古の長編小説を原文で読んでみましょう。古典文法が分からない方でも大丈夫です。分かりやすく解説します。 令和2年1月16日(木):源氏物語に見る結…

ブログの更新について

久しぶりの更新になってしまいました。 開始当初は「毎日更新」を目標に頑張っていましたが、厳しくなってきました。書きたいネタはまだまだあるのですが、時間が足りなくて・・・。 子供が3人いる主婦。末っ子はまだ赤ちゃんで、未就園児なので、24時間…

【改訂版】定期便

定期的に挙げている記事ですが、一部改訂させていただきます。 【活動時間】の欄についてですが、月曜日に関しては「第3月曜日を除く」とさせてください。第3月曜日はカルチャースクールで講義させていただくことになったので。 よろしくお願いいたします…

血は争えない

『源氏物語』の愛は「形代の愛」です。『源氏物語』の男達は、手に入らない愛しい人の身代わりを愛します。 正編の主人公である光源氏は藤壺に初恋を抱きます。が、藤壺は父の后。光源氏の初恋は「許されざる恋」だったのです。そこで光源氏は藤壺の代わりに…

秋山虔先生の思い出

先日、記事をアップしてから気づきましたが、11月1日は古典の日でしたね。 『紫式部日記』の寛弘5年11月1日(1008年12月1日)の条に、藤原公任が紫式部に対して「あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ」(そういえばこのあたりに若紫の君が…

私を歴史上の人物に例えたら?

大学2年生の時、源氏物語研究会の顧問の先生に言われました。 「勉学に勤しむのは良いですが、紫式部(『源氏物語』の作者)みたいにはならないでくださいね・・・」 先生は「勉強ばっかり頑張って、「ふん、男なんてバカばっかり」と見下すような女になって…

子はかすがい

大学時代、教授(男性)が私に何度も言いました。 「我が子と引き離された明石の君の哀しみを本当に理解できるのは、子供を産んだ女性だけじゃないですか?」 一昔前は「研究したいなら結婚だの出産だのは諦めろ!」という時代だったそうですが、この教授は私…

怪しいサークル

今日は大学時代の思い出について書いてみようと思います。 大学時代、私は源氏物語研究会というサークルに所属していました。源氏物語研究会の創部から廃部までの歴史についてはこちらの記事を御覧ください。 このサークル、実は変人の集まりでした(笑)。友…

定期便

『源氏物語』を原文で読んでみたい方。大学受験にもよく出る『源氏物語』のあらすじを把握しておきたい方。「世界最古の長編小説」と言われる『源氏物語』を読んでみたい外国の方。そのような方が広島市にいらっしゃったら、そのお手伝いをさせていただけま…

浮気する男の心理

私は第一子を産んだ後、しばらくいっぱいいっぱいになっていました。 おっぱい、ミルク、抱っこ、おむつ替え、離乳食、夜泣き等々・・・。365日24時間フル稼働。夜中によく起きる子だったので、私自身、あまり寝た記憶がありません。 出産前までは毎日…

即位礼正殿の儀

mainichi.jp 令和元年10月22日、即位礼正殿の儀が行われましたね。 この時代に平安時代を彷彿とさせる儀式が見られるなんて、なんだか不思議な気がします。 改元の瞬間には立ち会えないまま亡くなる日本人もいるんですよね(平成はそれなりに長かったです…

「父」は重要

10代の頃は『源氏物語』の華やかな恋愛模様に惹かれたものですが、子供を産んでからは「親子関係」に注目するようになりました。 『源氏物語』を読んで強く感じるのは、父を亡くした娘は不憫だな~ってこと。私自身も4歳で父と死別したので、よけいに着目…

好きな女性キャラ

10代の頃は瀬戸内寂聴さんの影響を受けていたので、好きな女性キャラは瀬戸内さんと同じく、 1位 六条御息所 2位 朧月夜 でした。 でも今は・・・う~ん、朧月夜は変わらず好きですが(朱雀帝に入内することが決定していたのに光源氏との恋に落ちてしまっ…

オススメ漫画

『源氏物語』を漫画化したものはたくさんありますが、好きだと思えるものはあまりありません。コミックスの売り上げのために、エロを強調したものが多いからです。原典はエロくありませんよ・・・。 一番有名な漫画は大和和紀さんの『あさきゆめみし』でしょ…

定期便

『源氏物語』を原文で読んでみたい方。大学受験にもよく出る『源氏物語』のあらすじを把握しておきたい方。「世界最古の長編小説」と言われる『源氏物語』を読んでみたい外国の方。 そのような方が広島市にいらっしゃったら、そのお手伝いをさせていただけま…

定家本発見

www.kyoto-np.co.jp 10月8日の記事なので、ご存知の方も多いでしょう。 大発見ですね! しかも『源氏物語』中で最も重要と言っても過言ではない「若紫」の巻が発見されたなんて(若紫巻では光源氏と紫の上の出会いや、光源氏と藤壺の逢瀬が描かれます)。 …

カルチャースクールで講座をします

某カルチャースクールで『源氏物語』講座をさせてもらえることになりました。門前払いされるのを覚悟で、飛び込み営業したんです。勇気を出してみるものですね。道が拓けましたよ。 来年1~3月に1回→テーマに沿った講座 4月以降は毎月1~2回→『源氏物…

好きな男性キャラ

源氏物語研究会の女性陣の間で人気があった男性キャラは柏木でした。 光源氏の正妻・女三の宮に恋してしまい、女三の宮に不義の子・薫を産ませてしまう青年です。 「10年前に垣間見た女三の宮が忘れられずに忍んでくるなんて素敵! 情熱的!」・・・という…

源氏物語研究会の思い出

今日は、大学時代に所属していたサークル・源氏物語研究会についての思い出を書こうと思います。 源氏物語研究会は、私のふたつ上の先輩達が教授に声をかけられて立ち上げたサークルです。 しかし『源氏物語』に興味を示す現代っ子は少なく・・・(汗)。私の…

光源氏って意外といいヤツ

大学生の時、半年間だけ、アメリカ人の日本文学研究家が来日し、授業をしてくれたことがあります。 その先生は、当時、源氏物語研究会というクラブの部長だった私にこう言いました。 「日本人は何で大切なお金に、あんな最低な男を印刷するの?」 最低な男が…

定期便

『源氏物語』を原文で読んでみたい方。大学受験にもよく出る『源氏物語』のあらすじを把握しておきたい方。「世界最古の長編小説」と言われる『源氏物語』を読んでみたい外国の方。 そのような方が広島市にいらっしゃったら、そのお手伝いをさせていただけま…

私のバイブル

前回、小学生の時に『源氏物語』の漫画(https://www.amazon.co.jp/源氏物語-くもんのまんが古典文学館-冴木-奈緒/dp/4875765207』)に出会ったことを書きました。 今回は私が中学生だった頃の話をしましょう。 中学生になっても相変わらず文学少女だった私は…

『源氏物語』ありきの私の人生

今日は私と『源氏物語』について書こうと思います。 私が『源氏物語』と出会ったのは小学4年生の時でした。 友達と外で遊ぶよりも本を読むことが大好きな文学少女だった私は、その日も小学校の図書室で本を探していました。 その時に見つけたのが、子供向け…

活動時間を変更しました

ブログを始めて間もないというのに、更新が滞ってしまいました・・・(汗)。 というのは、10月からの無償化に伴い、次女の幼稚園の延長保育の制度が変わってしまったからなんです。 今までは「延長保育を利用する理由は問わない。定員なし」だったのですが…

自己紹介

こんにちは。くぼたゆかです。今日は自己紹介をしたいと思います。 【名前】くぼたゆか 【現在住んでいるところ】広島県広島市 【出身地】同上(長く東京に住んでいましたが、昨年Uターンしました) 【年齢】30代 【家族】夫・長女・次女・三女 【趣味】読…

はじめに

はじめまして。広島県広島市に住んでいる、くぼたゆかと申します。 突然ですが、あなたは『源氏物語』が好きですか? 『源氏物語』? 源頼朝の話だっけ? ――いえいえ、光源氏が主人公のお話です。 ああ、プレイボーイの光源氏が女をとっかえひっかえする話ね…