大学2年生の時、源氏物語研究会の顧問の先生に言われました。
「勉学に勤しむのは良いですが、紫式部(『源氏物語』の作者)みたいにはならないでくださいね・・・」
先生は「勉強ばっかり頑張って、「ふん、男なんてバカばっかり」と見下すような女になってほしくない」ということが言いたかったようです。
私は高校時代まで、美人でもなく、オシャレでもなく、友達が多いわけでもない、根暗なタイプでした。「ガリ勉」って悪口を言われるタイプですね。
大学に入ったら良い友人達に恵まれたので多少は明るくなったと思うのですが、それでも先生の目には「勉強だけ頑張ってます!」なタイプに見えて、心配だったようです。ま、彼氏のひとりもいなかったですしね。
しかし私が卒業する頃、教授はこう言いました。
「大学4年間で、清少納言(『枕草子』の筆者)のような明るい女性になりましたね」
相変わらず彼氏はいませんでしたが(この頃は芸能人に恋してました・笑)、友人達のおかげで楽しい毎日を過ごせたことが私を変えたようです。
源氏物語研究会の後輩には「先輩は菅原孝標女みたいですね」と言われました。
『更級日記』の筆者ですね。寝ても覚めても『源氏物語』を読んでる、『源氏物語』大好き人間。少女時代に『源氏物語』に出会ったという点も私と共通しています。
余談ですが、顧問の先生が女学生達に「歴史上有名な女性の中で誰が一番好きですか?」と尋ねたことがあります。
皆が「う~ん・・・」と考えこんでる中、まっさきに「藤原薬子(娘を差し置いて平城天皇の愛人になり、政治に口出しした挙句自殺した人)です♡」と答える私。先生は「えっ・・・」と絶句。
実はこれ、真面目で純朴な先生をからかうための嘘だったんです。
すぐに「本当は藤原定子(一条天皇の皇后。清少納言が仕えた人)が好きです」と訂正すると先生はホッとしていましたが、すみません、これ、適当に言いました(笑)。定子なら先生がお好きだろうなぁと思って・・・。
う~ん、歴史上で好きな女性・・・誰かな? 額田王(天智天皇と天武天皇に愛された才女)とか、ロマンチックな人生で好きですけどね。
ちなみに高校時代は静御前(源義経の愛妾)が好きで、彼女を主人公とした小説を書きました。義経と静御前のカップルはいいですね。『平家物語』を読んでからは「平家かわいそう。義経かわいそう。頼朝嫌い」になっちゃいました(笑)。
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