私のバイブル - 『源氏物語』を原文で読む

今回は私が中学生だった頃の話をしましょう。

中学生になっても相変わらず文学少女だった私は、毎日せっせと図書室に通っていました。そこで見つけたのが、瀬戸内寂聴さんの『わたしの源氏物語』。

『源氏物語』の正編(=第一部と第二部。光源氏の一生をつづった物語)を分かりやすく、丁寧に解説してくれている本です。

ダイジェスト版の漫画では『源氏物語』のぼんやりとした全体像しか掴めていなかった私ですが、『わたしの源氏物語』を読んだことで、細かいところまでしっかりと把握することができました。この本のおかげで本格的に『源氏物語』にハマりました。

図書室で借りた本はいずれ返さなければいけませんが、どうしても手元に置いておきたかったので、本屋で購入。ボロボロになるまで何度も何度も読み返し、高校生になったらこの本の真似をして、自分でも『源氏物語』を解説した本を作ってみました、ワープロで(笑)。

瀬戸内さんは『源氏物語』関連の本をたくさん出版されています。高校～大学時代は瀬戸内さんの本をいっぱい購入しましたが、やっぱり一番のお気に入りは『わたしの源氏物語』です。私の原点です。