『源氏物語』を漫画化したものはたくさんありますが、好きだと思えるものはあまりありません。コミックスの売り上げのために、エロを強調したものが多いからです。原典はエロくありませんよ・・・。
一番有名な漫画は大和和紀さんの『あさきゆめみし』でしょうか。これは私も大好きで、全巻揃えています。基本的に原典に忠実ですし(オリジナルシーンも少しはありますが)、何と言っても絵が美しい! これはもう芸術作品の域だと個人的には思っています。
『あさきゆめみし』はものすごく有名なので、今回は別の漫画を紹介したいと思います。小泉吉宏さんの『大掴源氏物語 まろ、ん?』です。
https://www.amazon.co.jp/大摑源氏物語-まろ、ん%EF%BC%9F-幻冬舎単行本-小泉吉宏-ebook/dp/B00ZC55BFC
『源氏物語』54帖が巻ごとに8コマ漫画で表現されています。「あれ? あの巻はどんな話だったっけ?」と思った時にすぐに確認できるのでとても便利です。
光源氏を初め、主要な男性キャラは顔が栗(=まろん)や豆なのですが、平安装束は細部まできちんと調べて描かれています。決してギャグ漫画ではありません。
分かりやすくて、楽しくて、かわいらしい漫画です。興味のある方は御一読ください。
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