『源氏物語』を原文で読む

広島市中区・安佐北区で源氏物語講座を行っている講師のブログです

2021-01-01から1年間の記事一覧

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

12月6日と20日にカルチャータウン高陽校さんにて源氏物語講座を行いました。今回読んだのは松風巻。参加者は新入会の方を含めて13名でした。 皆さんと原文で読んだのは ・光源氏と明石の君が三年ぶりに再会する場面 ・光源氏が紫の上に明石の姫君の養…

中区にて源氏物語講座を行いました

12月2日はカルチャータウン広島校さんで源氏物語講座を行いました。新しく入会してくださった方々がいらっしゃるので、メンバーは3名様となりました。読んだのは紅葉賀巻です。紅葉は広島県の木ですね^^ 早いもので、もう今年の講座が終わりました。 …

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

11月1日と15日にカルチャータウン高陽校さんで源氏物語講座を行いました。今月のテーマは絵合巻。参加者は体験の方を含めて15名でした。 絵合巻って華やかで素敵ですよね。この巻は特に映像で見てみたいなと思います。 今回、皆さんと一緒に原文で読…

中区にて源氏物語講座を行いました

11月4日㈭はカルチャータウン広島校さんで源氏物語講座を行いました。今回読んだのは末摘花巻です。 「末摘花の人生は幸せだったのか?」というテーマについて熱い議論を交わすことができ、私自身も大変勉強になりました。 次回のご案内↓ テーマ:紅葉賀…

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

10月4日(月)と18日(月)にカルチャータウン高陽校さんで源氏物語講座を行いました。今月のテーマは関屋巻。参加者は12名でした。 『源氏物語』の中では花散里巻・関屋巻・篝火巻が特に短いですよね。今回も関屋巻を読むだけでは時間が余ってしまう…と…

中区にて源氏物語講座を行いました

10月7日(木)はカルチャータウン広島校さんで源氏物語講座を行いました。体験の方2名を交えて、楽しく若紫巻を読みました。 改めて感じたことは『源氏物語』の内容を伝える難しさです。 ・登場人物が多い ・人間関係が複雑 ・あだ名がなく、呼び名が昇進…

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

9月6日と13日にカルチャータウン高陽校さんで源氏物語講座を行いました。普段は第1・3・5月曜日に行っているのですが、今月は第3月曜日が祝日でカルチャータウン高陽校さんがお休みなので、第3月曜日の振替を第2月曜日に行ったのです。 今月のテー…

中区にて源氏物語講座を行いました

昨日はカルチャータウン広島校さんでの源氏物語講座でした。今月のテーマは夕顔巻。 初めて原文で夕顔巻を読んだ時、悲劇への伏線があちこちに散りばめられてること、夕顔の死に向かって不気味さがだんだんと増していくこと、そして物の怪の描写の巧みさに驚…

安佐北区にて単発講座を行いました

本日は第5月曜日なのでカルチャータウン高陽校さんで源氏物語の単発講座を行いました。テーマは「平安時代の出産」で、参加者は7名です。 平安時代は現代とは違って坐産(前にいる女房に抱きつき、後ろにいる女房に支えてもらいながら座った状態で出産する)…

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

8月2日と16日に源氏物語講座を行いました。今月のテーマは澪標巻。三年間の流謫を経てようやく都に戻ってきた光源氏がこれから政治家として栄華を極めていくことになります。 澪標巻の巻名の由来となったのは光源氏と明石の君の贈答歌です。 光:みをつ…

中区にて源氏物語講座を行いました

今日はカルチャータウン高陽校さんにて源氏物語講座を行いました。読んだのは空蝉巻。 巻名の由来となった二首の和歌(どちらも「空蝉」という語を含む)は厳密に言うと贈答歌ではないのですが、 ①光源氏が独り言のように和歌を詠んでそれを懐紙に書きつける ②…

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

7月5日と19日に源氏物語講座を行いました。今月のテーマは明石巻。参加者は13名でした。 先月読んだ須磨巻は、光源氏が須磨に退去せざるを得なくなる、そして須磨で暴風に遭うという辛い内容でしたが、明石巻に入ると光源氏の運が開けてきます(明石と…

中区にて源氏物語講座を行いました

7月1日はカルチャータウン広島校さんで源氏物語講座を行いました。今回は体験の方も来てくださったので賑やかな会となりました^^ カルチャータウン広島校さんでの源氏物語講座は今年から始まったばかりで、まだ帚木巻(第二帖)までしか進んでいませんし、…

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

6月7日と21日に源氏物語講座を行いました。今月のテーマは須磨巻。参加者は10名でした。 毎日暑いからでしょうか・・・。「海・・・海に行きたい・・・。須磨、いいよね~」という気持ちになります。 と言いつつ、私が実際須磨(と明石)を訪れたのは1…

中区にて源氏物語講座を行いました

6月10日は1DAYレッスンでした。テーマは「平安時代の結婚制度」です。 昔は「平安時代は一夫多妻制」と言われていましたが、近年は「厳密に言えば一夫一妻多妾制」と言われていますよ、というお話をしました。 コロナの影響もあり開催できるのか不安でし…

中区にて源氏物語講座を行いました

今日読んだのは桐壺巻です。「『源氏物語』の本文を原文で読む」というのがこの講座の趣旨なので、本日めでたく読み始めることができて良かったです。 次回は1DAYレッスンです。「興味はある。でもいきなり継続講座に参加するのは敷居が高い><」と感じら…

安佐北区にて単発講座を行いました

本日は第5月曜日だったので単発講座を行いました。テーマはいつもと趣向を変えて「『更級日記』を読む――『源氏物語』との関係を中心に――」としました。参加者は7名です。 『更級日記』は『源氏物語』大好き少女だった菅原孝標女が書いた日記です。孝標女は…

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

5月の第1月曜日は祝日のためカルチャータウン高陽校さんが休業だったので、今月は第1月曜日&第3月曜日の方合同で、昨日講座を行いました。読んだのは花散里巻です。参加者は10名。 皆さんと一緒に原文で読んだのは ・麗景殿女御と花散里姉妹の紹介(巻…

中区にて源氏物語講座を行いました

本日のテーマは「源氏物語概論」でした。 ・作者の紫式部はどんな人なのか? ・『源氏物語』の構成は? ・『源氏物語』の伝本にはどんなものがあるのか? ・『源氏物語』の登場人物のモデルは? ・『源氏物語』のテーマ(のひとつ)は?(テーマはたくさんある…

安佐北区にて継続講座を行いました

4月5日(月)と19日(月)はカルチャータウン高陽校さんで源氏物語講座を行いました。取り上げたのは賢木巻で、参加者は15名でした。 原文で読んだのは以下です。 ①光源氏が藤壺の寝所に押し入る場面 ②光源氏と朧月夜の密会が右大臣に露顕する場面 賢木巻…

中区にて源氏物語講座を行いました

第二回のテーマは「『源氏物語』における死の法則」でした。 大学時代、卒業論文を執筆する際に ・『源氏物語』では何人の登場人物が亡くなっているのか? ・どの季節に亡くなる人物が多いのか? に興味を持って、調べたことがあるんです。『源氏物語』のペ…

安佐北区にて単発講座を行いました

普段は第1月曜日と第3月曜日に継続講座(『源氏物語』を一帖ずつ原文で読む)を行っていますが、第5月曜日には単発講座を行っています。今日の参加者は11名。今年に入ってからは毎回のように体験の方が来てくださっています。ありがとうございます。 今日…

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

3月1日と15日にカルチャータウン高陽校さんにて源氏物語講座を行いました。参加者は14名。最近は体験に来て下さる方が増え、嬉しく思います。ありがとうございます。 今回は本題に入る前に江戸時代にできた源氏香について御紹介しました。源氏香の図っ…

中区にて源氏物語講座を開講しました

本日はカルチャータウン広島校さんにて第1回源氏物語講座を行いました。 カルチャータウン広島校さんは広島県の中心地にあるため、コロナにかからないよう用心されている方の比率が高い地域なのではないかと思っています。そのため、受講してくださる方はい…

『戦国武将の叡智』の感想

普段古典文学に関する本をよく読んでいる私ですが、あるきっかけで戦国武将に興味を持ったので、こちらの本を購入しました。 paypaymall.yahoo.co.jp 多くの大河ドラマの時代考証をされている小和田哲男先生の著書です。 戦国時代を取り上げたものって「〇〇…

新規講座のご案内

2020年からカルチャータウン高陽校さんで源氏物語講座を行わせていただいておりますが、2021年より、系列校のカルチャータウン広島校さんのほうでも同様の講座を行わせていただくことになりました。 テーマ:『源氏物語』に見る、モテる男とモテない…

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

2020年2月に始まったカルチャータウン高陽校さんでの源氏物語講座がめでたく1周年を迎えました。講座開始直後にコロナに見舞われ、4月と5月は休校になったりもしましたが、それでも無事に続けてこられたことを嬉しく思います。 今月の講座ではある受…

『和泉式部日記』について

今日は『和泉式部日記』に対する感想を書いてみようと思います。 『源氏物語』の朧月夜と似ていると言われる和泉式部は恋多き女です。夫(橘道貞)がいながら浮き名を流したということで父親(大江雅致)から勘当されたという凄い過去を持つ女性ですが、和泉式部…

『平安朝の女と男』の感想

フォロワーさんに勧めていただいたこちらの本を購入して読みました。 www.amazon.co.jp 「性と愛」という題名の一部分で一瞬ギョッとするかもしれませんが、偉大な研究者が執筆された、非常に真面目な本です。ある程度の古典の素養がないと理解するのが難し…

安佐北区にて第10回源氏物語講座を行いました

本日は今年初めての講座でした。参加者は7名で、紅葉賀巻を読みました。 紅葉賀巻って不思議な巻ですよね。前半は藤壺がついに若宮(後の冷泉帝)を出産し、光源氏と藤壺が苦悩するというシリアス展開。それに対し、後半は光源氏と頭中将が源典侍(色好みの老…