源氏物語研究会の女性陣の間で人気があった男性キャラは柏木でした。
光源氏の正妻・女三の宮に恋してしまい、女三の宮に不義の子・薫を産ませてしまう青年です。
「１０年前に垣間見た女三の宮が忘れられずに忍んでくるなんて素敵！ 情熱的！」・・・というわけです。
瀬戸内寂聴さんから大いに影響を受けていた私も、柏木は大好きでした。
瀬戸内さんの好きなキャラは
男性１位→柏木
男性２位→頭中将
女性１位→六条御息所
女性２位→朧月夜
なんだそうです。ちなみに嫌いなキャラは紫の上。
源氏物語研究会の皆で「スピッツの「愛のことば」って曲が柏木のテーマソングっぽいね♡」なんて盛り上がったものです(「今 煙の中で 溶け合いながら 探し続ける愛のことば」ってところが・・・)。
スピッツ / 愛のことば - YouTube
当時は私も周りの女の子達も１０代。若かったので、本気で「柏木素敵♡」と思ってました。
しかし。３０代になった今、『源氏物語』を読むと、違う感想を抱きます。
いやいやいや、柏木こえーよ。ストーカーだよ。女三の宮からしたら、気持ちよく寝てるところに知らない男が入ってきて「１０年前にお見かけしたあなたが忘れられなくて云々」とか言いながら強姦してくるんだよ！？ 女三の宮怖かっただろうな( ；∀；)
しかも子供まで産まされて・・・最悪ですやん。
もし今私のところに知らない男が忍んできたら・・・いくらイケメンでもお断りですよ。人妻なんだから困りますって。
今の私が好きな男性キャラは朱雀院です。
光源氏の異母兄で、女三の宮の父。才色兼備な光源氏と比べられて育って、光源氏にはいつも恋路を邪魔されて(朧月夜、秋好中宮の件)。「光源氏め(怒)」って思ってもしかたがない境遇なのに、「かっこいい義弟のことが大好き♡」な、心の広いお義兄さん。しかも国の最高権力者(天皇なので)。好きです～。
私自身が姉妹の姉で、子供も三姉妹なので、どうも私の中には「仲の良い兄弟」に対する憧れがあるようです。
光源氏自身も朱雀院に対しては敬意を払ってますよね。お義兄ちゃんの婚約者的立場だった朧月夜を横取りしたりもしてますが(汗)、「いい義弟」だと思います。
この義兄弟の関係、とても好きです。
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