『源氏物語』を原文で読む

広島市中区・安佐北区で源氏物語講座を行っている講師のブログです

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

6月7日と21日に源氏物語講座を行いました。今月のテーマは須磨巻。参加者は10名でした。

 

毎日暑いからでしょうか・・・。「海・・・海に行きたい・・・。須磨、いいよね~」という気持ちになります。

 

と言いつつ、私が実際須磨(と明石)を訪れたのは15年ぐらい前のクリスマスイブでした。夏は海水浴に来た人々で賑わう砂浜も冬はひとけがないので作品世界に浸れましたよ。須磨の海を見て「あああ、光源氏はこの海をどんな気持ちで眺めたんだろう~。寂しかっただろうな、心細かっただろうな><」と思いました。

 

須磨、また行きたいな・・・。

 

 

今回、皆さんと一緒に読んだのは

光源氏藤壺の別れ

宰相が須磨まで遥々やってくる

場面です。

 

光源氏藤壺はせつないですよね~。子まで生した仲なのに、人目があるから自分の気持ちを素直に吐露することはできないんですよ・・・(涙)。辛い・・・。哀しい・・・。でも美しい・・・。

 

この講座のレジュメを作るために原文を読み返しているのですが、「私、藤壺好きかも・・・」とよく思います。「せつない関係」が好きなんです。

 

 

宰相(昔の頭中将)が来てくれる場面もいいですね。

 

宰相が須磨に一晩泊まった後、光源氏はものすごく宰相に甘えてるし(光源氏にとって本心を見せられる数少ない人のうちの一人が宰相だったのでしょうね)、宰相は宰相で光源氏と離れがたくてなかなか都に帰らないし・・・。

 

二人とも相手のことを人間としてとても好きだったんだろうな~と思います。男の友情が描かれた美しい場面ですね。

 

現在、NHKで「いいね!光源氏くん し~ずん2」というドラマが放送されています。

www.nhk.jp

 

原文を読んで「ああ、光くんと中ちゃんにはこういう出来事があったのか~」と思うのも一興ではないでしょうか^^

 

 

来月のご案内です↓

テーマ:須磨を読む
日時:月5日(月)&7月19日(月)10時半~12時

   ※5日と19日は同じ内容です
場所カルチャータウン高陽校
   (広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
    ※別途、カルチャースクールの入会金が必要です。
持参物:筆記用具

 

19日は当初祝日の予定でしたが、オリンピックの関係で平日になったので、講座を行います。

 

興味を持ってくださった方は下記までお問い合わせください。

070-1443-3396
(10時~20時オープン。日曜祝日はお休みです)

 

よろしくお願いします