8月2日と16日に源氏物語講座を行いました。今月のテーマは澪標巻。三年間の流謫を経てようやく都に戻ってきた光源氏がこれから政治家として栄華を極めていくことになります。
澪標巻の巻名の由来となったのは光源氏と明石の君の贈答歌です。
光:みをつくし恋ふるしるしにここまでもめぐり逢ひけるえにはふかしな
明石:数ならで難波のこともかひなきになどみをつくし思ひそめけむ
「(難波で偶然再会するなんて)私達の縁は深いのですね」と詠む光源氏に対し、「数ならぬ身の私ですのに、どうしてあなたに恋してしまったのでしょう」と応える明石の君。なんて美しいやりとりだろうと改めて思いました。
今回皆さんと一緒に原文で読んだのは
・宿曜の勘申
・六条御息所の遺言
です。
光源氏の将来を占う三大占い(桐壺巻の高麗の観相・若紫巻の夢解き・澪標巻の宿曜の勧申)が出揃いました。『源氏物語』はただの恋愛小説じゃない、ミステリー要素もあるところが面白いなと個人的には思っています。
そして、あの六条の御息所がついに亡くなってしまいました。亡くなる直前に光源氏に「うちの娘に手を出さないでね」と釘を刺す六条御息所は天晴と言うか何と言うか…(笑)。
来月のご案内です↓
テーマ:蓬生巻を読む
日時:9月2日(月)&9月13日(月)10時半~12時
※普段は第1月曜日と第3月曜日に講座を行っていますが、20日は祝日でカルチャータウン高陽校がお休みなので、9月は第2月曜日に行います。
場所:カルチャータウン高陽校
(広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
※別途、カルチャースクールの入会金が必要です。
持参物:筆記用具
また、8月は単発講座も行います。
テーマ:平安時代の出産
日時:8月30日(月)10時半~12時
場所:カルチャータウン高陽校
(広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
※別途、カルチャースクールの入会金が必要です。
持参物:筆記用具
興味を持ってくださった方は下記までお問い合わせください。
070-1443-3396
(10時~20時オープン。日曜祝日はお休みです)
よろしくお願いします。