『源氏物語』を原文で読む

広島市中区・安佐北区で源氏物語講座を行っている講師のブログです

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

7月5日と19日に源氏物語講座を行いました。今月のテーマは石巻。参加者は13名でした。

 

先月読んだ須磨巻は、光源氏が須磨に退去せざるを得なくなる、そして須磨で暴風に遭うという辛い内容でしたが、明石巻に入ると光源氏の運が開けてきます(明石という地名には「明かし」=「光明」という意味もあるのですね)。明石の君との運命の出会い、そして帰京・・・。読者としてホッとする巻です。

 

今回皆さんと一緒に読んだのは

故桐壺院の幻が光源氏の夢枕に立つ場面

光源氏と明石の君が結ばれる場面

です。

 

夢でさえ会えなかった父が息子の窮地を救うために遥々やってくるんですよね。美しい親子愛に泣けます・・・。今回改めて読み返して、素敵な場面だなぁと思いました。

 

明石の君は六条御息所に似てるんですよね。これが皆さんにお伝えしたいことでした(笑)。

 

明石の君は身分は低いけど、血筋はけっこういいんですよね(父親は大臣の息子、母親は元を辿れば皇族)。言ってみれば田舎娘なのに、上流の姫君にも負けない教養があるなんて素敵。確か十代の頃の私は「明石の君が一番好きです」って言っていた気がします。忍耐強い性格に惹かれたんですよね。

 

時間が許せば光源氏と明石の君の別れの場面も皆さんと一緒に読みたかったです。「この琴の調子が変わらぬうちにまた逢おう」っていう光源氏の台詞、とっても素敵じゃないですか?

 

来月のご案内です↓

テーマ:澪標を読む
日時:月2日(月)&8月16日(月)10時半~12時

   ※2日と16日は同じ内容です
場所カルチャータウン高陽校
   (広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
    ※別途、カルチャースクールの入会金が必要です。
持参物:筆記用具

 

また、8月は単発講座も行います。

 

テーマ:平安時代の出産
日時:月30日(月)10時半~12時

場所カルチャータウン高陽校
   (広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
    ※別途、カルチャースクールの入会金が必要です。
持参物:筆記用具

 

興味を持ってくださった方は下記までお問い合わせください。

070-1443-3396
(10時~20時オープン。日曜祝日はお休みです)

 

よろしくお願いします。