12月6日と20日にカルチャータウン高陽校さんにて源氏物語講座を行いました。今回読んだのは松風巻。参加者は新入会の方を含めて13名でした。
皆さんと原文で読んだのは
・光源氏と明石の君が三年ぶりに再会する場面
・光源氏が紫の上に明石の姫君の養母になってほしいと頼む場面
です。
明石の君親子が大堰の山荘に移住したけど、光源氏とはなかなか逢えなくて…。一方で光源氏は明石の姫君を紫の上に育ててもらおうと考えているという、なんだか読んでいてせつなくなる巻でした。
身分の低さゆえに愛娘を手放さなければならない明石の君はもちろん、立場の弱さゆえに生さぬ仲の子を養女として育てなければならない紫の上も辛いなと思いました。紫の上は光源氏の愛を失ったら行くところがないのですから、光源氏の意に沿うしかないですよね。唯一の救いは紫の上が子供好きな点ですね。
この年齢になると「愛し合っている母娘を引き裂くなんてひどい」と光源氏を非難することができません。明石の姫君の将来を考えれば光源氏の判断が正しいと思うからです。光源氏自身が母の身分の低さゆえに辛酸をなめたのだから…。
来月、薄雲巻を読んだら、一層せつなくなりそうです…。
次回のご案内です。
テーマ:薄雲巻を読む
日時:2022年1月17日(月)&24日(月)10時半~12時
場所:カルチャータウン高陽校
(広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
※別途、カルチャースクールの入会金が必要です。
持参物:筆記用具
※普段は第1・第3月曜日に講座を行っておりますが、来年1月は祝日の関係で第3・第4月曜日となります。
興味を持ってくださった方は下記までお問い合わせください。
070-1443-3396
(10時~20時オープン。日曜祝日はお休みです)
今年最後の講座が終わりました。一年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。