『源氏物語』を原文で読む

広島市中区・安佐北区で源氏物語講座を行っている講師のブログです

第7回源氏物語講座を行いました

もう第7回です。早い!

 

10月5日(月)と19日(月)は夕顔巻を読みました。参加者は新規の方を含めて9名

 

いつも『源氏物語』の本文を読む前に本の紹介をするのですが、今回は小泉吉宏さんの『大掴源氏物語 まろ、ん?』を取り上げさせていただきました。光源氏が栗で描かれていてかわいいんです^^

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平安時代の男性は自分のことを「俺」とか「僕」などとは言わず、「まろ」と言いますよね。そして栗のことを英語で「マロン」と言うので、ダジャレで、「まろ(光源氏)=栗男」となったわけです(笑)。

 

この漫画は『源氏物語』の各巻が8コマ漫画で表現されています。

 

マイナーな巻に対しては「どんな内容だったっけ?」と疑問を抱くこともよくあることだと思うのですが、この漫画を読めば一発で「あ、こういう内容だった!」と分かります。非常によくできた漫画です。お勧めです。

 

さて、今回の本題は夕顔巻。夕顔巻はミステリーですよね。初めて原文で読んだ時はゾクッとし、紫式部の文章力の高さに感動しました。

 

今回、皆さんと原文で読んだのは以下の場面。

光源氏と夕顔の出逢いの場面

夕顔が物の怪に襲われて命を落とす場面

 

どちらも有名な場面ですよね。

 

実はこの講座を始めてから、私にはずっと悩みがあります。それは・・・「時間が足りない」ということ。

 

源氏物語』はストーリーも人間関係も複雑だし、講師として皆さんにお伝えしたいことも多いので、1時間半があっという間に過ぎてしまうんですよ。最後が駆け足になってしまい、時間配分がまずかったなぁと反省することもしばしばです。

 

かと言って、雑談をすべて省いて、ひたすら淡々とレジュメを読み上げるだけの講座は面白くないよなぁとも思うんですよね。

 

ゆっくり丁寧にお話して、1時間半でぴしっと終わるのが理想ですが、なかなか理想通りにいきません・・・(涙)。

 

でも。

 

この講座を始めた頃は受講者様もおそらく緊張されていて、私が一方的に話す時間が多かったのですが、九ヶ月間一緒に学んできたことで今は受講者様の間に仲間意識のようなものが芽生えてきたように感じます。皆さんが講座中にいろいろ質問してくださったり、受講者様同士で最近読んだ『源氏』関連の本を勧め合ったりされているのが、とても嬉しいんです。

 

今後も「1時間半できっちり終わる」ことを目標に試行錯誤していきたいと思いますが、それと同時に「ただ知識を伝達する場ではなく、皆で和やかに学べる場にする」ことも目指していきたいと思っております。大学の講義ではなくてカルチャースクールですからね、楽しいのが一番だと思うんです^^

 

来月のご案内です↓

テーマ:若紫巻を読む
日時:11月2日(月)11月16日(月)いずれも10時半~12時(※2日と16日は同じ内容です)
場所カルチャータウン高陽校
   (広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
    ※別途、カルチャースクールの入会金が必要です。
持参物:筆記用具

 

興味を持ってくださった方はカルチャータウン高陽校さんまでお問い合わせください。
070-1443-3396
(10時~20時オープン。日曜祝日はお休みです)

 

 

 また、安佐南区上安でも同じ内容の講座をしておりますので、こちらのほうがアクセスが良い方は下記までお問い合わせください。


日時:第3木曜日10時半~12時
場所:デザインスタジオBHM
   (広島市安佐南区上安2-5-25-301)
受講料:1100円/回(税込)
持参物:筆記用具

連絡先:082-559-589

    yumeno_ukihashi1008@aol.com

 

次回はいよいよ若紫巻ですよ! 『源氏物語』の中で一番有名と言っても過言ではない巻ですよね。光源氏と紫の君の出逢いが描かれます。そして光源氏藤壺の逢瀬も・・・。

 

レジュメを作成しながら、光源氏と紫の君のかわいいやりとりに微笑んだり、光源氏の初恋のことを思ってせつなくなったりしました。光源氏藤壺の関係については否定的な人も多いですが(義母との不倫なのでね)、私はこの二人好きなんですよ。いや、現実に義母と不倫してる青年と出会ったら「おいおい・・・」と思うかもしれませんが、これは物語(しかも千年前の)なのでね。

 

興味のある方は一緒に原文で読みましょう。よろしくお願いいたします。