10月2日と16日にカルチャータウン高陽校さんにて源氏物語講座を行いました。今回読んだのは鈴虫巻。参加者は10名でした。
皆さんと原文で読んだのは以下です。
・光源氏が三人の実子について考える場面
光源氏は妻・女三の宮と不義密通した柏木のことが許せませんが、一方で、教養のある柏木のことがとても好きでした。柏木を憎む気持ちも惜しむ気持ちも、どちらも光源氏の胸に存在するのです。
葛藤する光源氏に現れるのは、若き日に不義密通の結果儲けた冷泉院。冷泉院は光源氏の罪を想起させる存在ですよね。罪を犯したのは柏木だけではない、そなたも同じなのだ――と紫式部が光源氏に言い聞かせているようです。紫式部の構成力は素晴らしいなと思います。
鈴虫巻はわりと短いので、今回は『源氏物語』の外国語訳についても紹介しました。
次回のご案内↓
テーマ:夕霧巻を読む
日時:2023年11月6日(月)&20日(月)10時半~12時
場所:カルチャータウン高陽校
(広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1650円/回(税込)
※別途、カルチャースクールの入会金が必要です。
持参物:筆記用具
興味を持ってくださった方は下記までお問い合わせください。
070-1443-3396
(10時~20時オープン。日曜祝日はお休みです)
よろしくお願いします。