『源氏物語』を原文で読む

広島市中区・安佐北区で源氏物語講座を行っている講師のブログです

安佐北区にて源氏物語講座を行いました

本日2度目の更新です。

 

3月7日(月)と14日(月)にはカルチャータウン高陽校さんで源氏物語講座を行いました。

 

今回読んだのは少女巻。参加者は8名でした。

 

少女巻は私が大好きな巻のひとつです。この巻の主役は夕霧ではないかと思うのですが、夕霧と雲居雁の初恋がかわいくてかわいくて・・・。光源氏の初恋は義母・藤壺への道ならぬ恋ということで仄暗いですが、夕霧の初恋は幼なじみとの明るい恋ですね。それぞれ違った良さがあるなと思います。

 

今回原文で読んだのは

光源氏の夕霧に対する教育方針

雲居雁が父の邸に引き取られる直前に、夕霧と雲居雁がこっそり逢う場面

です。

 

光源氏というと若い頃の自由奔放なイメージが強いので「光源氏=プレイボーイ」と思っている人が多い印象ですが、父親としての光源氏はとても立派だと思います。「自分の亡き後のことを考えて息子にはしっかり学問を学ばせる」って、父の愛ですよね。

 

夕霧が「内大臣様(雲居の雁の父)に見つかってもいい・・・!」と思って雲居雁を離さない場面はとても好きです。12歳の男の子が「男」を見せるんですよね。素敵。

 

真面目で良い子な夕霧の性格は母親(葵の上)似だと思うけど、ちゃっかり雲居雁に手を出してたり(夕霧と雲居雁の間に実事があったかどうかは見解が分かれるところですが、プラトニックな関係だったら無理やり東宮に入内させちゃえばいいわけですから、個人的にはやはり実事があったのだろうと思います)、雲居雁と引き離された直後に五節の君(後の藤典侍)に惹かれてたりするところは、やっぱり光源氏の子なんだなと思います。面白いですね。

 

私が『源氏物語』の登場人物の中で最初に「好き!」と思ったのは夕霧です。

 

夕霧と雲居雁平安時代の上流貴族ですが、現代人が親近感を抱きやすい二人だと思います。結婚後の顛末も含めて(笑)。彼らの今後に注目です。

 

 

次回のご案内↓

テーマ:玉鬘巻を読む
日時:月4日(月)&18日(月)10時半~12時

場所カルチャータウン高陽校
   (広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
    ※別途、カルチャースクールの入会金が必要です。
持参物:筆記用具

 

玉鬘十帖の幕開けです。

 

また、久しぶりに単発講座も行います。

テーマ:平安時代の食文化

日時:月30日(月)10時半~12時

場所カルチャータウン高陽校
   (広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
持参物:筆記用具

 

興味を持ってくださった方は下記までお問い合わせください。

070-1443-3396
(10時~20時オープン。日曜祝日はお休みです)

 

よろしくお願いします。