『源氏物語』を原文で読む

広島市中区・安佐北区で源氏物語講座を行っている講師のブログです

安佐北区にて第9回源氏物語講座を行いました

12月7日(月)と21日(月)にカルチャータウン高陽校さんで末摘花巻を読みました。参加者は11名。末摘花巻はコメディなので、笑い声あふれる講座となりました^^

 

今回、皆さんと一緒に原文で読んだのは

光源氏と末摘花が結ばれた翌日、光源氏から後朝の文が届く場面

末摘花の容姿について詳述されている場面

です。

 

同衾した翌日の朝早くに贈るべき後朝の文を夕方に贈っちゃう光源氏・・・ひどい(笑)。

 

②はわりと有名な箇所ですね。紫式部は美人のことはさらっとしか描写しないけれど、不美人のことはこれでもかこれでもかと詳しく描写しています^^;

 

末摘花は『源氏物語』中一番の醜女です。文字を書くのも和歌を詠むのも琴も弾くのも下手。ですが、とても純真な姫君です。不器用だけれど一生懸命頑張っている人なので、読んでいて応援したくなります。

 

末摘花は蓬生巻でまた大きく取り上げられますので、お楽しみに^^

 

また、今回はミニ講座(?)のような形で「源氏とは何者か」というお話もしました。

 

当然のように毎回毎回「光源氏」やら「源氏の君」やら言っていますが、そもそも源氏ってどういう氏族なのか? 何天皇の時に始まったのか?

 

源氏物語』を読むならば、そこは押さえておくべきポイントだよなぁと思ったんです。

 

天皇の皇子のうち生母の身分の低い者が臣籍降下させられて源氏になったんですよ~」という話は今までにもしていましたが、今回はもう少し詳しく、歴史のお話をしました。合わせて平氏在原氏藤原氏橘氏の起源についても。

 

源氏物語』を読むことを主眼としている講座ではありますが、そこから派生していろいろなことを受講者様と共に学んでいけたらいいなと思っております^^

 

 

来月のご案内です↓

テーマ:紅葉賀巻を読む
日時:月18日(月)10時半~12時
場所カルチャータウン高陽校
   (広島市安佐北区亀崎1-1-6フジグラン高陽 別棟グルメアベニュー2階)
受講料:1100円/回(税込)
    ※別途、カルチャースクールの入会金が必要です。
持参物:筆記用具

 

普段は第1月曜日と第3月曜日に行っておりますが、1月の第1週はカルチャータウン高陽校さんがお正月休みのため、2021年1月は合同授業という形で第3月曜日に開催いたします。

 

興味を持ってくださった方はカルチャータウン高陽校さんまでお問い合わせください。
070-1443-3396
(10時~20時オープン。日曜祝日はお休みです)

 

今日が私の仕事納めでした。

 

この一年は私にとって大きな変化の年となりました。仕事の場を与えてくださったカルチャータウン高陽校のスタッフ様と受講してくださっている方々に厚く御礼申し上げます。

 

今日は来年3月の第5月曜日に行う予定の単発講座についてもスタッフさんと打ち合わせさせていただきました。これからレジュメ作りに取りかかるので楽しみです。

 

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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